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実は私、管楽器奏者なんです。
さて、本題です。
私の所属しているコミュニティーの中では知っている人もいるのですが、SNSの方では一切申し上げていないことかもしれません。
私、大学生のころから継続的に管楽器を吹いてます。
ファゴットという楽器です。
ファゴットはご存じですか?
ピアノとかギターとかバイオリンような誰でも知っているやつじゃないですし、管楽器といえば、トランペットとかフルートのようなメジャーなものじゃないですが…
ファゴットはこんなやつです。
吹いているのは私です。
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5年以上前に録画した演奏で、今よりかなり太っていて、恥ずかしいですが、そういう恥じらいは捨てることに決めたので(?)興味のある方はご覧ください。
演奏前にごちゃごちゃしゃべってますが、ある方の還暦の誕生日のお祝いに演奏したやつです(気にしないでください)。
さて、本日は、私の所属しているオーケストラである、帯広交響楽団の演奏会でした。
幼いお子さんとその親を対象としたもので、曲目も親しみやすく、楽器体験や指揮者体験などができるものです。
指揮者体験では、三人の4歳~5歳の子がくじ引きで当たって、堂々とした指揮を披露しました。
スゴイな~
最近のお子さんは物怖じすることなく、積極的ですね。
そんなお子さんたちの将来が楽しみです。
また、楽器体験でも多くのお子さんにファゴットを体験してもいました。
ファゴットは、他の管楽器と違って、音を出す「だけ」なら、本当に誰でも出せるんです。
恐る恐るリードをくわえる。
そして息を吹き込んだら、「プ~」と音が出る。
「出た!」と親に笑顔を向けるお子さん。
とても微笑ましい気持ちになりました。
そういえば、私も…
楽器初心者だけど音楽がやりたくて大学の吹奏楽部に入ろうとした時のこと(昭和ですよ)。
始めてファゴットを吹かせてもらって、その先輩に「おお! 音が出た。お前才能あるな」と言われていい気になったことを思い出しました。
全くの初心者なので楽器が決まっていない。
自分がどの楽器をやりたいかというすら決まっていない。
そもそも楽器のことを良く分からないのに音楽をやりたいと理由だけで吹奏楽に入ろうとしていました。
そこで、担当する楽器を選ぶために、それまで、トロンボーンとクラリネットを吹かせてもらっていました。
なかなか音が出ない。
「あれ? オレって吹奏楽、向いていないのかな?」という不安が募る。
そして、ファゴットを吹いたら、音が出た!
「おお! オレにもできるかも!」(単純ですね(笑))
誰が吹いても音が出る、なんていうのはその時はもちろん知らないわけで…
「おお! 音が出た。お前才能あるな」
そんな風に先輩におだてられたことを切っ掛けとして、ファゴットというマイナーな楽器をやることになったのです。
思えば、それから40年近くファゴットを続けることで、様々な吹奏楽団やオーケストラやアンサンブル等で演奏させていただくなど、色んな体験ををさせていただいています。
出会いもたくさんありました。
一人目の妻は吹奏楽団で出会いました。
これまで、他の菅楽器をやりたいとかファゴットを選んだ後悔とかはありませでした。
たまたま、ファゴットが私に合っていたんでしょうね。
今日、色んなことを思い出して、改めてその時の先輩に感謝の気持ちが湧いたのでした。
ファゴットをやっていて、本当に良かったと思っています。
ファゴットをやっていなかったら、違う人生になっていたでしょう。
おそらく、もっと引っ込み思案で、それなのにプライドが高い嫌な人間になっていたような気がします。
何が人生を変えるかなんて分かりませんよね。
やってみないと分からないことだらけです。
このブログを読んでくださっている方々のこれからの人生は、おそらく何十年も残っているはずです。
やり始めるのに早すぎるも遅すぎるもないです。
まずはやってみる。
そして、それが自分に向いていなければやめてまた違うことを試せばいい。
それが自分に向いていてやりたいことであれば、続ければいいのです。
それを5年も続けていれば、人生がガラッと変わると思いますよ。
私はファゴットを続けられるだけ楽しみたいと思います。
今年の年末は私自身4回目の第九(ベートーヴェン)です。
あなたの人生がより豊かで満ち足りたものになりますように。
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