「気合いを入れろ!」
「気合いが足りない!」
っていう上司、昔は結構いましたけど、今もいるんですかね?
私は中高運動部だったので(昭和の!)、「気合い」という言葉を、顧問や先輩から、よく言われました。
また、私自身も気合いを入れてやるのが良いことだと思っていました。
その結果がこのとおりです↓
自分を追い込めば力が発揮できる、
もっと追い込め、
気合が足りない、
背水の陣だ!
って
カッコいいけど、続かないんですよね。
私たち動物は、
追い込まれると力が発揮できるようになっています。
猛獣や敵部族に襲われた時とか、
食料や縄張りやメスを巡って争う時とか、
獲物を狩る時とか。
そういう「いざという時」に「火事場の馬鹿力」を出すのは必要なこと。
そうしないと生き残れないので。
でも、現代社会は、ストレスフルではありますが、そんな危険な環境ではありません。
何かと戦うわけじゃないんだから、
ずっと気合いを入れ続けてたら
疲れて燃え尽きちゃいますよ。
それなのに、
「やる気の出ない自分はダメ」とか
「気合いを入れないといけないのにダラダラしてしまう自分はダメ」みたいに
「自己否定」してしまうと、ますます悪循環になります↓
それともう一つ、気合いを入れるのがよろしくない大きな理由があります。
それは、
気合いを入れないと出来ないほど嫌なことなんだ
という刷り込みが強化される、ということ。
「気合いを入れるとその時の感情が強化される」という心理効果があります。
仕事でも家事でもいいんですが、「めんどうくさいこと」や「やるのがめんどうな時」ってありますよね?
そんな、めんどうくさい時に、
「よしやるぞ!」と気合いを入れると、
最初のうちは、興奮状態になってやる気が出て、行動できることもあるでしょう。
でも、「気合いを入れるとその時の感情が強化される」ので、「めんどうくさいという感情が強化」されちゃうんです。
つまり、
「これはめんどうくさいことなんだ」
「気合いを入れないとできないほど嫌なことなんだ」
と刷り込まれてしまうんですね。
で、多くの場合、
「そんな風に思うからダメなんだ」
と思って
なおさら気合いを入れてやろうとするから「自己否定の悪循環」になって、さらにできなくなってしまうんです。
じゃあ、どうすればいいのか?
感情と行動を切り離す
めんどうくさいままで
いいいんです。
「めんどうくさいから、やらない」
「めんどうくさいから、気合いを入れる」
じゃなくて、
・めんどうくさい。だから「やる」
・めんどうくさい。だから「工夫する」
・めんどうくさい。だから「今度はそうならないようにやることをためない」
という考え方もできますよね?
つまり、感情と行動は切り離せます。
感情に流されていると、
・めんどうくさいから、やらない。
・怖いから、逃げる。
・不安だから、先送りする。
・腹が立ったから、怒鳴り散らす。
という感じです。
それが悪いわけじゃないけど、心と現代社会はミスマッチを起こしているので、感情に流されて生きていると自ずと不幸になります(心と現代社会のミスマッチ問題)。
こんな風に、
感情のまま行動していたら?
やることを先送りにして、現実から目をそらし続けて…、
どんどん、
不幸になるのは目に見えていますよね?
めんどうくさくても
いいんです。
そんな風に感じる自分を
否定していたら、
悪循環です。
やる気が出るまで待ってたら、
いつまで経っても、
何も成し遂げられません。
だから、
「めんどうくさい」という自分を受け入れて、
「感情とは別に的確な行動を選択する」。
完璧にやろうとするから
腰が重くなるんです。
ちょっとだけでも
やってみる。
ちょっとだけでもやった自分を
認める。
できなかったら、
ハードルを下げてできる範囲でやってみる。
その繰り返しです。
・めんどうくさい。だから「やる」
・めんどうくさい。だから「工夫する」
・めんどうくさい。だから「今度はそうならないようにやることをためない」
を
心がけてみてください。
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