「信じていたのに裏切られた!」と言われたことありませんか?
または、周りにそういうこと言っている人はいませんか?
その人の真意は
「自分に都合よく振舞ってくれると期待していたのに
期待外れでガッカリした」
です。
そう考えると、
身勝手な人だな~、と思いませんか?
そんな身勝手な状態を
「信じる」という美しい言葉で隠し、
相手のせいにして被害者ヅラしているんですよ。
そんな人とは距離をおくことをおススメします。
私たちは
誰かの期待に応えるために生きているわけではありません。
また、
「期待外れでガッカリする」のはその人の勝手で、
あなたが裏切ったわけではありません。
これを無邪気に言っているならまだ許せますが…
パワハラやモラハラに発展している場合があります。
パワハラやモラハラで人格攻撃された時の対処法
パワハラやモラハラする人が
「お前には期待してたのにガッカリだ」
とか
「裏切られた」
と
言ってくることがあります。
これは、とても巧妙な人格攻撃です。
・期待に応えないお前が悪い
・お前は人を裏切るひどい奴
と言外に、におわせます。
もちろん、
その人が身勝手な期待をしていただけなので、
言われた方が「悪い」わけじゃありません。
そこで
「期待に応えなきゃ」とか思うと、
相手の術中にハマります。
その人は、
『期待』とか、『ガッカリ』とか、『裏切り』とか、
そんな
『抽象的な言葉』であなたをコントロールしようとしているだけ。
コントロールさせてはいけませんよ。
繰り返しになりますが、
あなたは誰かの期待に応えるために生きているわけじゃ、ありません。
あなたが困っていたり、うまくいかなかった時、
つまり、
「相手の期待に沿った結果が得られなかった時」
あなたのことを大切にしてくれる人なら、
「どうやって問題を乗り越えていけばいいか」
一緒に考えてくれるはず。
一方、
パワハラ・モラハラする人は、
「そんなことも分からないのか」
「だからお前はダメなんだ」
と追い打ちをかけてきます。
だから、
「裏切られた」と言われた時には、
具体的に質問してみましょう。
「具体的にどうすればいいのか、教えていただけませんか?」
「それは、こうこうこういう理解で合ってますか?」
「そういう言い方は人格攻撃されたように感じますが、どういう趣旨ですか?」
そうやって聞いてあげると、
相手も
少し落ち着いてくることもあります。
まさか、
人格攻撃を肯定する訳にもいきませんので、
少しは建設的な回答をしてくるはずです。
期待と信頼の違いとは?
このように、
「信じていたのに裏切られた」というのは、
相手を信じていたのではなく、
自分に都合よく振舞ってくれることを根拠もなく期待していただけです。
それでは、
「信じる」「信頼する」とはどういうことなんでしょう?
相手に「期待する」と
相手を「信頼する」とは
似ているようで全く異なります。
それは、
相手が失敗した時の気持ちに現れます。
繰り返しになりますが、
相手に期待している人は
「裏切られた」と感じて
自分の利益が奪われたかのようにがっかりします。
一方、
相手を信頼している人は
「この人ならこの困難を乗り切れるはず」と
応援します。
つまり、「信頼する」というのは、
自分の問題と相手の問題をしっかり切り分けて
心理的に自立した人があらわす態度です。
そういう人となら深く関わりたいと思えるし、
関わっていくにつれて
信頼の輪が広がっていきます。
自分の人生を生きる
「信じていたのに裏切られた」という言葉が
いかに身勝手な動機で発せられるかが
お分かりになったかと思います。
なので、
そんな身勝手な言葉に惑わされずに
自分の人生を生きましょう。
その上で、
自分で自分を守ることを考えましょう。
たとえ相手の期待に沿えなかったとしても、
それでどんなに相手から否定されたとしても、
あなたの価値は
相手の評価で決まるわけではありません。
あなたの価値は
あなた自身が決めていいんです。
相手の期待に応えるためではなく、
自分のために
やりたいこと、やるべきことを
やっていけばいいんです。
その結果、
誰かの期待に応えることになるかもしれませんし、
自分ではうまくいったつもりでも
誰かからは「期待外れだ」と言われるかもしれませんし、
それとは無関係に
他の誰かとは豊かな信頼関係を築いていけるかもしれません。
・・・
と、ここまでは
「裏切られた」と「言われた」時の捉え方をお伝えしてきました。
でも場合によっては、
「相手に裏切られた」とこちらが「感じる」時もありますよね?
その時は、
どうすればいいんでしょう?
もし「裏切られた」と感じたら
もしあなたが「裏切られた!」と感じたら、
どう思いますか?
「こんなのあり得ない!」
とか
「こんな人だと思わなかった」
とか
「謝るまで許してやらない」
とか
「信頼を返してほしい」
とか
気持ちは分かるけど…
上記のとおり、
それは「相手は自分に都合よく振舞ってくれるはず」という
「期待」が外れただけのことです。
つまり、
「こちらに見る目がなくて勝手に相手に期待してた」んです。
だから、
「こんな人だと早く気付けてラッキー!」
と思うくらいがちょうどいい。
価値観は人によって違います。
「自分の価値観に沿って行動してくれるはず」
というのはあっていいけど、
その期待に相手が沿わないからといって、
相手を変えようとしてもうまくいきません。
相手には相手の正しさがあるんです。
相手に対する過度な期待を手放さないと、
いつまでも相手のせいにし続けて生きることになります。
それが悪いわけじゃないですが、
そこから抜け出すことも可能です。
相手との違いを受け入れるか、
そんな相手とは関わらないか、
のどちらか。
自分の正しさを押し付けても、
良い結果は生まれません。
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