※動画で熱く語っています
↓↓↓
https://youtu.be/z-_VYmxaqdU
私は「イジメのない世界」を
本気で目指しています。
なので、
正しい知識を求めている人に届いてほしくて、
「どうしたらイジメが無くなるのか」
を書きます。
心理学的には「共感がイジメの根源」です。
なぜなら、
「共感」とは共通の敵に立ち向かうために進化した心理だからです。
ここで、
「イジメられる人のことを『かわいそう』と思うのも共感だよね」
と思われるかもしれませんが、
それは、共感ではなく、
同情とか見下しの心理です。
もちろん、
絶対間違っていけないのは、
今イジメられている人が「敵」とか「悪い」という意味ではないということ。
現在の学校や職場は
必然的にイジメが発生するような環境になりがちなので、
すぐにはイジメはなくなりません。
なので、
緊急避難的に
「イジメられている人がどうすればそこから抜け出せるのか」
を最後の方にお示しします。
また
「イジメを止めたいのについついイジメてしまう」
とか
「やりたくないのにイジメる側に巻き込まれている」
という人にも
役立てていただけると思います。
「自分はイジメられてもイジメてもいないから関係ない」
という方も多いでしょうが、
そういう方ほど、
無意識のうちにイジメに加担してしまうかもしれませんので、
そうならないように
心の本能的な仕組みを理解していただきたいです。
なお、
「イジメてはいけません」というキレイゴトは逆効果だし、
「イジメた人を罰し」ても、
イジメはなくならず、
むしろイジメを助長します。
なぜなら、
私たちは強制や禁止に反発する心を持っているので、
そんな表面的な対策では
イジメは無くならないんです。
そもそも、
イジメてはいけませんと言って、
イジメた子供を罰する
人たち(大人)が
陰湿なイジメをやってますよね?
①イジメの根本原因は「共感」
繰り返しになりますが、
「共感」とは
共通の敵に立ち向かうために進化した心理で、
それがイジメの「根本原因」です。
私たちの心は
数十万年間にわたるアフリカのサバンナにおける、
十数人から多くても150人程度の
狩猟採集生活を営む群れの中で進化してきました。
生き残るために、
・協力して、動物を狩る。
・協力して、大型肉食獣から群れを守る。
・協力して、敵の部族から群れを守る。
・協力して、群れの中の
横暴な人やズルい人や裏切り者を排除する。
そんな風に
協力するために「共感」が必要でした。
特に、私たちの心は、
群れの中の「横暴な人やズルい人や裏切り者」に
敏感に反応するようにできています。
・辛い体験を話して、
共感してもらう。
・誰かの悪口を言って、
同意してもらう。
・心が傷ついた人に共感して、
分かったような気持ちになる。
・誰かの不幸な話を聞いて、
同情する。
それを「気持ちがいい」と感じるのが
私たちの心です。
そうやって、
「共感を高めて共通の敵を作る」と
仲間意識が高まります。
私たちは
「何らかの共通点」で群れて、
「別の共通点を持つグループ」と
対立することが簡単にできてしまいます。
出身校とか出身地とか血液型(笑)とか、
好きなスポーツチームとか、
思い当たりますよね?
その共通点を持つグループの中に
違う特徴を持つ人が入ると、
簡単に排除の対象となってしまいます。
(イジメです)
分かりやすく言うと、
バカの集団の中では賢い人がイジメられ、
賢い人の集団の中ではバカがイジメられます。
白人の集団では黒人がイジメられ、
黒人の集団では白人がイジメられます。
イジメられる方に原因があるのではなく、
『違いがある』というだけです。
そして、
共謀して『敵』を倒すとなおさら気持ちがいい。
ちなみに、私たちは
そういう「協力して強大な敵を倒す」という
ストーリーにハマりますよね。
神話や昔話や映画やRPGも
そんな構図が多いです。
でも実際は、
強大な敵に立ち向かうのは大変なので、
弱い相手に矛先が向いてしまいます。
これが、
イジメの構図です。
②イジメは気持ちいい
私たちの心は
そういう風に進化してきました。
群れの中の
「横暴な人やズルい人や裏切り者」
に敏感に反応する。
そして、
悪い人に罰を与えるのが気持ちいい。
実際にその人が悪いかどうか
は関係なく、
規範意識をもとに正義感を振りかざして
自分を正当化して相手を攻撃します。
例えば、
不倫をした芸能人。
違法なことは何もしていません。
それなのに、
テレビのコメンテーターやSNSで
「正義感」を持って、
自分と関係ないことなのに
「許せない!」
「あってはならない」
「罰を受けるべき」
のように
熱心に語るのは、
その人が「いい人だから」ではなく、
そうするのが「気持ちがいいから」。
ちなみに、
テレビは視聴者のニーズを代弁しているだけです。
私たち人間は、
集団で誰かをつるし上げたり、
それを見たりするのが気持ちが良いんですね。
古くは群れの仲間全員で
「横暴な人やズルい人や裏切り者」を
罰していました。
少し前まで、
『処刑は見世物』でした。
それを今は、
テレビやSNSや陰湿なイジメで
やっているということです。
不快ならばテレビを見なければいいだけ。
みんなが見ないとスポンサー収入が減るので、
コメンテーターのコメントも変わるかも知れません。
イジメている側の「自分は正義である」という思い込みは無意識で根深いです。
③正義感ほど厄介なものはない
正義感ほどやっかいなものは
ないかもしれません。
「おまえは間違っている!」
「間違っているお前を正してやる!」
と、
自分の行為を正当化して、
「正しいことをするのは気持ちがいい」
ので、
相手を攻撃し、批判して追い込んでいく。
特に、
匿名性のあるSNS上だと、
反撃される心配がないので、
攻撃がエスカレートしがちです。
場合によっては攻撃された側が
命を絶つこともある。
正義感に駆られて、
正義とは逆のことをやってしまっている。
つまり、
正義を発揮するという気持ちよさに負けて規範意識を破っている、
ということ。
快感は理性を
簡単に上回ってしまいます。
そして、
依存性があります。
何か「悪いもの」を見つけて、
また攻撃して、
気持ちよくなりたい!
と、
エスカレートして常習化します。
「自分は関係ない」と
思わないでくださいね。
事実から目を逸らすほど、
また、
欲求や感情を抑えるほど、
「心理的リアクタンス」が働いて、
その性質が強くなるのも私たちの心の特徴です。
イジメに加担したことが
あるひとは多いと思いますが、
イジメてた時は自分が悪いなんて微塵も思っていなかったはずです。
④イジメに関係するホルモン
イジメについて
さらに深堀していきます。
イジメに関係している
主な脳内物質(ホルモン)は、
・オキシトシン
・セロトニン
・ドーパミン
の三つです。
幸せホルモンと言われている
オキシトシンは仲間意識を高めるのですが、
一方、
仲間以外に対する攻撃性をも高めます。
・傷つけられた
・分かってほしい
というところから始まって、
共感しあって仲間意識が生まれます。
それが高じると、
・あいつ、ウチらと違うよね
・あいつ、ムカつく
とエスカレートして、
・あなたも、そう思うでしょう?
という、
同調圧力につながっていきます。
恐ろしいことに、
その同調圧力に同調しなかったら、
自分がイジメの対象となってしまうのです。
次にセロトニンです。
セロトニンは安心感に関係する物質です。
セロトニンに関係する
脳のモジュールが裏切り者を検出します。
相手の見た目や振る舞いで
『不安』を覚えると
裏切り者モジュールが発動します。
ただし、
その不安のもとは、
単に「自分と違う」というだけのことが多いです。
そして、ドーパミン。
共感や攻撃によって
快感(ドーパミン)を覚え、
それがクセになるのです。
クセになるとは、
つまり、
自分たちと違うものを探して、
自分たちを正当化しつつ攻撃しようと、
常に待ち構えているのです。
このように、
私たちは、
『自分たちの平均とずれている人をイジメると快感を覚える』
という、
やっかいな動物です。
だから、
イジメという現象はなかなか無くなりません。
人間という種が生まれてから、ずっとイジメが続いてきました。
共通の敵に立ち向かうための心理なので、
何か協力して立ち向かわなければいけないような、
さらに大きな敵の存在や、
災害やトラブルなどの困難な状況があれば、
イジメは緩和します。
それどころじゃないので。
でも、
それは一時的ですよね。
⑤イジメを無くすのに必要な二つのこと
じゃあ、
根本的にイジメを無くすことはできないのか?
私は可能だと考えています。
まとめますと、
群れから
「横暴な人やズルい人や裏切り者」
を排除するための心の働きがあります。
その働きが
「群れの平均からずれている弱い人」
に向いた結果、
イジメが生じます。
そこにあるのは、
・規範意識
・道徳的感情
・仲間意識
・正義感
・掟
など。
だから、
イジメを無くすためには、
それを緩めていくことが必要です。
規範意識とはすなわち、
・○○すべき
・○○すべきではない
・こうあるべき
・こうあってはならない
というようなもの。
「イジメをすべきではない」
というのは
新たな規範意識でしばるものだし、
それを強化すると
かえってイジメが増えます。
なぜなら、
上述の「心理的リアクタンス」が働くからです。
そうではなく、
規範意識を緩めていく。
どんな規範意識にも、
絶対的な正しさ、
絶対的な善、と
いうものはありません。
規範意識を「価値観」と捉えると
良いでしょう。
人それぞれ
「違った価値観」
「違った正しさ」
を持っている。
自分の価値観を
相手に強要するのではなく、
また、
自分たちと違う価値観を持った
相手を排除しようとするのではなく、
多様な価値観を受け入れる。
違っててもいい。
どちらが正しいとか、
優れているとか、
そういうのは問題にならない。
絶対的な正しさなんていうものは
存在しない。
とはいえ、
自分の正しさに反する意見や言動で
不快に思うこともあるでしょう。
それは、
「自分で自分を受け入れていない部分」が
あるからです。
「こんな自分はダメだ」
と自己否定していると、
他人のことも
否定したくなってしまうのです。
そういう場合は、
「不快感」
「不安」
「怒り」
といった感情や感覚をヒントに、
自分の受け入れていない部分を明らかにすることができます。
そこに執着して、
他人に自分の正しさを強要するのではなく、
その正しさ(○○すべき)は
単なる「思い込み」だということに
気付いて手放す、
というのをしていくことが幸せへの道です。
なお、
自分で自分を受け入れることを
「自己受容」と言い、
それが進めば進むほど生きやすくなります。
しかし、
どんなに心を整えても、
私たち人間はどうしても環境に左右されてしまいます。
いくら違いを受け入れるといっても、
価値観が違いすぎる人が一緒になると、
やはりトラブルになりがちです。
なので、
自分に合ったコミュニティーを主体的に選んでいくことも必要です。
つまり、
イジメを根本的に無くすためには、
多様な価値観を受け入れる、
「心理的安全性の高いコミュニティーを作る」
ことです。
そんなコミュニティーがいくつもあって、
自由に選べる状態です。
すぐにそのような状況に移行できないとしても、
心のことを学べば、
心理的境界線を引いて
課題の分離をして、
周りにイジメてくる人がいても
そこに巻き込まれずに
自分を守りながら過ごすことも可能です。
まとめますと、
イジメを無くすには、
次の二つのことが必要です。
①自分と異なる価値観を受け入れる
②自分に合ったコミュニティーを選ぶ
これをすべての人ができるようになれば、
この世からイジメが無くなります。
それでも「イジメられた」と
「感じる人」は出てきます。
それを解決するのは
ご本人次第かもしれません。
なぜなら、
「イジメられた」と被害者ポジション
を取ることによって
得をしようという心理も
私たちは本能的に持っているからです。
そういう心理では、
どんなに心理的安全性が
確保されたコミュニティーでも
「イジメられた」と感じることができるのです。
しかし、
「それをやっていては、本当の意味での幸せは手に入らない」
ということに気付いて、
被害者ポジションを手放していくことも可能です。
インターネットのおかげで、
限られたコミュニティーの中で我慢して過ごさざるを得なかったこれまでの時代とは異なり、
自由にコミュニティーを選択して、
一人ひとりが幸せを追求できる時代が到来しています。
イジメにさいなまれている人は、
今は辛いかもしれませんが、
ぜひ、
勇気と希望を持って、
ご自身に合ったコミュニティーを選択していただきたいと思います。
長い投稿を最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
・・・
冒頭に、
「イジメのない世界」を目指している。
と書きました。
そのためには、
まずは私たち一人ひとりが幸せになる必要があります。
心の自由を手に入れて
自分らしい人生を取り戻す。
そのための情報発信をしておりますので、参考にしていただけると幸いです。
コメントを残す