モラハラDV夫と離婚して好きな人と人生をやり直したいです

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【相談文全文】

いつも先生の言葉に
勇気を頂いています。

モラハラDV夫との
離婚を考えています。

今、夫は単身赴任中で
毎週末に帰ってくるだけですが、

それでも一緒に過ごすのがストレスで、
3年以上、
片頭痛や吐き気に悩まされています。

メンタルクリニックでは、
「離婚すれば良くなる」と言われました。

息子も、怒鳴られたりしていて、
離婚を望んでいます。

一方、
息子は大学進学を目指していて、
離婚で収入が減ったら
それが難しくならないか、不安です。

息子は
「たとえ貧乏になったとしても、お母さんと僕の幸せ、身体、命が大事だから、実家に逃げよう」
と言っています。

来年から夫はさらに遠方に転勤の見込みで、
毎週ではなく、
3ヵ月に一度位しか
顔を合わせなくてすむかも知れませんが、
やはり息子が望むように離婚が一番でしょうか?

なお、夫は離婚に反対なので
裁判になると思います。

実は、好きな人もいて、
自分の歳を考えると、
人生をやり直すならこのタイミングかな、
とも思います。

どうしたら
迷いがスパッと無くなるでしょうか?

アドバイス頂けますでしょうか。
よろしくお願い致します。

※個人が特定できないように内容を改変しています。


【回答のポイント】

  • DVの度合いがどうなのか?
  • 離婚するかどうかの判断の理由を息子さんのせいにしない
  • 自分と向き合わないとまた同じようなことが起きる
  • 行き場を失った攻撃性が自分を蝕んでいる
  • 自分との向き合い方(最重要) 意図的な選択
  • 旦那さんがこういう人なら即離婚
  • 「道徳感情」じゃなくて「損得勘定」



【ご回答(動画の文字起こし)】

こんにちは星野です。

それでは、
ご相談にお答えしてまいります。

個人が特定できないようにしてますので、
「これってあの人かな?」

っていうのは
当たってませんのでご安心ください。

「いつも先生の言葉に勇気をいただいてます」
とのこと。
ありがとうございます。

私「先生」という立場に
見えるかもしれませんし、

もちろん、そう思ってくださるのは
ありがたいんですが、

私はクライアントさんとは
対等な立場だと考えています。

ただ、私は知識とか経験とか、
多くの人を幸せに導いてきた実績があるので、

その辺は信じていただいていい
と思いますけども、

先生生徒というような関係性だと、
主体性が失われかねないので、

あくまでも対等です、
ということは
最初に申し上げておきたいと思います。

・・・

いくつかポイントがありますので、
ポイントに分けて
問題を整理していきたいと思います。

DVの度合いがどうなのか?

まず、モラハラの旦那さんによる
DV・ドメスティックバイオレンスの度合いが
ポイントです。

今は毎週末だけ、
ということなんですけど、

物理的な暴力の恐れがあるのなら、
本当に危険ですので、
緊急的に避ける必要があります。

「どうしたら迷いがスパッとなくなるか」
なんて
悠長こと言ってられませんので、

「殴ってやるぞ」とか
「殺してやるぞ」とか
という脅しも含めて、

暴力的なものがちょっとでもであれば、
すぐに
ご実家に逃げてください。

「そうではない」という前提で、
これからお話ししていきます。

離婚するかどうかの
判断の理由を
息子さんのせいにしない

2つ目のポイントです。

息子さんも離婚を望んでます。
一方で、
息子さんの希望を叶えてあげるためには旦那さんの収入が必要です。

ということで、
ジレンマがあるということなんですけども、
これは一旦、
おいといてください。

なぜかっていうと、
あなた(息子)の未来のために、
離婚したかったけど我慢して耐え続けた、

とか、

あなた(息子)を守るために、
離婚して、
収入が低くなった、

とか、

息子さんを理由に行動を選択したら、
息子さんに罪悪感を植え付けかねないからです。

また、
私たちは誰かのために生きてるわけではないので、

自分の幸せ、
というのを第一に考えていただきたいです。

息子さんも「お母さんと僕の幸せのために逃げよう」
って言ってるんだけど、

息子さんが言ってるからそうする、
というのは

行動を判断するためのきっかけにはなるけれど、
行動の主な理由にするのは、
主体性がなくて自分の幸せになりません。

なので、
まずはご自分としっかり向き合っていただきたいです。

自分と向き合わないと
また同じようなことが起きる

3つ目のポイントです。

じゃあ、
どうすればいいかということですね。

「メンタルクリニックでは離婚すれば良くなると言ってます」
っていうんですけど、

それは、
離婚して環境が変われば
「一時的には」良くなることは、
もちろんあるでしょう。

良くなるというのは、
目の前のストレスから逃れて、
ストレスの少ない環境に身をおくということにあるんでしょうけども…、

私にも経験あるんですが、
「心の奥にある根本的なもの」

気付いて変わっていかないと、

環境が変わって
一時的にメンタルが安定したように
見えたとしても、

また同じような問題が発生してさらにひどくなる、
ということが、
これは必ず起きます。

「心の奥にある根本的なもの」
というのは、

先入観、固定観念、信念、価値観、など、
色んな言い方ができるんですが、

要は無意識的な「思い込み」です。
この大元の思い込みに気づくということですね。

じゃあ、何をすればいいのか?
というと、

このモラハラの旦那さんが、
自分(あなた)に対して言ってたり、
態度で示したりすることによって、
また、
息子さんが怒鳴られるのを見ることによって、

「自分がどう感じているのか」
です。

まずはそれをよく観察する、
のが必要です。

恐怖だったり、
不安、怒り、憎しみ、恨みとか、
それと復讐心・攻撃性ですね。

そういうのを認めていく。

旦那さんから攻撃されているので、
必ず怒りや復讐心があるはずです。

「この夫に反撃したい」とか、
「ぶっ殺してやりたい」という攻撃性を、

「そんな風に感じるのは良くない」
「我慢しなきゃ」
みたいに否定せずに、

どういう風に感じてるのかというのを、
観察してください。

行き場を失った
攻撃性が自分を蝕んでいる

4つめのポイントです。

実は、
その攻撃性を否定してるから、
今の状況が起こっています。

自分の感情というのは
否定したり我慢したりすると、
かえって増幅するという性質があります。

詳しい説明は長くなってしまうので省きますが、
私たちの心には、

「感情とか欲望とか欲求は、押さえ込んだら必ず大きくなる」という、

そういう本能的な心の仕組みが
備わっています。

だから、
旦那さんへの攻撃性を抑えれば抑えるほど、
その抑えた攻撃性が増幅します。

抑えきれなくなって
旦那さんに向かって爆発すれば、
破滅的な出来事になりかねないですし、

多くの場合は、
爆発する前に、
弱いところに攻撃性が向かいます。

例えば、
子供や部下や店員さんや動物や物など。

良い悪いじゃなくて、
それが、必然的な心の仕組みなんです。

今回はお子さんには向いてないようですが、
これが
お子さんに向くと、虐待になりかねません。

じゃあ、
今回はどこに向いてるか、
というと
「自分」に向いてるわけですね。

行き場を失った攻撃性が自分に向いて、
自分の心と体をむしばんでいて、
それが「片頭痛と吐き気」という症状に
現れている状態です。

だから、自分の中に
怒りとか憎しみとか恨みとか復讐心・攻撃性、
そういったものがあるんだ、
ということを認める。

認めたくないかもしれません。

「私はそんなこと考えてない」
「旦那が悪いんだ」
という風に思うかもしれませんけども、

その悪い旦那によって
どういう思いをさせられてるのか
ということを
しっかり感じて、認めていただくということ。

抵抗があるかもしれませんけども、
これが、最初のステップです。

自分との向き合い方(最重要)

5つ目のポイントです。

次に、
その感情や気持ちの奥に、どういう思い込みがあるのか、
自分の心の中を覗いていきます。

その奥というのは、
無意識的な反応の元です。

先ほど申し上げた
無意識的な「思い込み」です。

この大元の
思い込みに気づくということですね。

まずは気づくだけでいいです。
「そう思っちゃいけない」
じゃないんです。

「そんな思い込みがあるんだな」と
気づくだけです。

例えば
どういう思い込みがあるのかというと

「迷惑をかけてはいけない」とか
「子供のために犠牲にならなきゃいけない」とか
「多少のことは我慢しなければいけない」とか
「怒りをあわにしてはいけない」とか

そういうのがあるわけですね。

さらに
その奥にも思い込みがあります。

例えば、
「大人しくしていない自分は価値がない、愛されない」とか
「ありのままの自分は愛されない」とか
「こんな自分は生きていても意味がない」とか

何かしらの
「自己無価値感」が隠れているはずです。

そういう
無意識的な思い込みに気付いていくんです。

向き合うといっても、
ちょっと気を付けていただきたいのは、

「なんで夫はこんなこと言うんだろう」
「なんで自分はこんな目に合わないといけないんだろう」
というように、

「なんで?」になってしまうと
ウソの理由がいくらでも出てきます。

私たちの脳は
ウソの理由付けを常にしている優秀なコンピュータです。

「なんで?」という問いかけは、
ついついしてしまいがちなんですが、

それだと、
これまで同様の無意識的な反応を繰り返して、

「現状を強化するような結果」
にしかならないんですよ。

だから、
問いかけを変えてください。

何で?(Why?)じゃなくて、
何?(What?)ですね。

「どんな思い込みが?」 
という問いかけが有効です。

意図的な選択

6つ目のポイントです。

それで、
思い込みに気づいたからといって急激に現実が変わるわけじゃないんですが、

「気づいたら違う選択がしやすくなる」
ということです。

たとえ、
同じような状況で同じようなことを言われたとしても、
違う感情を意図的に選択しやすくなる。

そして、たとえ、
違う感情を意図的に選択できずに、
これまでと同じような感情を抱いたとしても、

「この感情は自分のこういう思い込みによって生まれたんだな」
と少し冷静になって、

より望ましい、違う行動を
意図的に選択しやすくなるんです。

因果関係としては、
「旦那さんがこう言ったからこう感じた」という、
ように見えるんだけど、

その間に
「思い込み」というフィルターが介在していて、

「その思い込みは必ずしも正しくないものなんだから、そういう反応をする必要が無い」
と思えるようになる。

例えば、
「ありままの自分は愛されないんだ」とか、
「我慢しなきゃいけない」とか
そういう思い込みは正しくないものなので、

正しくないフィルターを通して、
今のネガティブな感情や気持ちを抱いたんだということ。

そういうことに気づいたら、
違う選択をしやすくなる、ってことですね。

違う選択っていうのは何かというと、
「私」を主語にして冷静に気持ちを伝えるということ。

恐らくこれまでの反応は、
「なんでいつも怒鳴るの?」
「なんでそんなこと言うの?」
「そんなことするのは酷い」

というようなものだったと
思うんです。

こういうのは
「あなた」が主語なんですね。

もしくは、
落ち込んだり、泣いたり、傷ついたり、というのを態度で示していたかもしれません。

非常に理不尽な話なんですが、
モラハラの旦那さんは「何々すべき」という固定観念が非常に強いので、

「なんで?」とか、
「酷い」とか、
言われると、

「それはお前がすべきことをしないからだ」みたいに、
自分を正当化するし、

傷ついた態度を示すと、
無意識的に罪悪感や不安を覚えるので、

「すべきことをしないお前が悪いのに、その態度はなんだ!」


さらにモラハラを強めるということが起きます。

受動攻撃っていうんですが、
旦那さんの方が攻撃されたように感じる心理現象です。

とても理不尽なんですが、
そういうものだ、と理解してください。

だから、
落ち着いて、
「私」を主語にして、自分の気持ちを伝えるのがベストです。

「そういう風に言われると傷つくのでやめてほしい」
とか

「そういう言い方は嫌な気持ちになるのでしないでほしい」
とか

「怒鳴られると怖いのでやめてほしい」
とか

という風に冷静に伝える。

すると、
「怒鳴られるようなことをする方が悪い」

なんて言われるかもしれませんが、
落ち着いて、
「それは悪かったけど、怖いから、怒鳴るのはやめて欲しい」と

少しずつ
相手の態度が軟化するように要求してみましょう。

旦那さんがこういう人なら
即離婚

7つ目のポイント。

そこで、怒りをコントロールできない相手であれば、
身の危険を感じるかもしれません。

そうであれば、
「即刻、実家に逃げる」
ということを実行してください。

「子供の学校が」みたいな
悠長なことは言ってられないです。

勉強なんて
あとからいくらでも取り返せます。

危険であればすぐに逃げるというのは大事なことで、

最初の前提のとおり、
そこを我慢しましょう、という話は全くしていません。

当面は安全で、
話し合いの余地がある、
という前提で、

自分の思い込みに気づいて、
旦那さんに対して違う反応を選択する
ということですね。

たとえ、
旦那さんの転勤で会わない期間が長くなったとしても、
根本的な解決にはなりませんので、
今申し上げたことをやっていただきたいです。

「道徳感情」じゃなくて「損得勘定」

最後のポイントです。

そして、
好きな人がいらっしゃるということですが、
こちらはまた別の問題です。

結婚していて
旦那さん以外に好きな人がいるのは、

これは別に
悪いことでも何でもなくて、

恋愛感情っていうのは素晴らしい
ものですし、

それで離婚する、というのが
あっていい。

まあ、不倫という「言葉」や
そういう人を叩く世間の「風潮」があんまり良くないと、
思ってますけど…、

私たちは生物(いきもの)ですから、
「より良いパートナーを得て」
「より良い子孫を残す」
という「本能」があります。

なので、
モラハラDV夫とは別れて、
もっと素敵な人と新しい家庭を築きたい

というのは
当然の欲求なんです。

ただ、
現代の日本では法律でこの辺が定められていまして、

この離婚のタイミングを
ちょっと冷静に考えていく必要があります。

好きな人がいるから離婚します、
ということであれば、
法的は不利になりますので、

離婚の理由はあくまでもDV。

「モラハラとDVによって離婚します」
ということにして進めるのが「お得」かな、と思います。

「どうすべきか?」
とか
「倫理的に良い悪い」

話じゃなくて、
「損か得か」ですね。

先に離婚裁判するのが
得かどうか、

DVが酷いから別居するということにして、
別居してから好きな人とうまくやるのか…

後者は慰謝料が
発生する可能性がありますが…

なお、離婚することを前提にするなら、
裁判で有利になるように、
何月何日に何をされたか、
記録をとっておいて、
ことをおすすめします。

このように、
離婚に当たっては、

「道徳感情」や「恋愛感情」よりも
「損得勘定」を優先してください。

経済的なことも含めて、
どうするのがお得かという観点で考えていただきたいです。

まとめ

まとめていきますね。

「迷わずにスパッと」というのは、
これは迷いをスパッとなくして離婚したいということなんでしょう、
きっと。

でも、離婚する前に、
さっき申し上げた、
モラハラ受けた時にどういう感情を抱いて、
そこにどういう思い込みがあるのか。

そういうところに、
しっかり向き合わないと、
同じようなことが繰り返されてしまいます。

ただし、そういう
心の余裕がなかったり、

物理的な暴力の恐れがある
ということであれば、
一旦実家に逃げるということですね。

そして、
離婚するかどうかは、
損得で考えてください。

「息子さん将来のために離婚を我慢します」
というのも、
損得で判断すればアリ、なんです。

でも
「息子さんのために」ということでは本末転倒なので、
「自分の人生をどうするか」ですね。

だから、考え方としては、
「自分が」経済的な余裕を持つために、
結婚生活の継続を受け入れる、
というような感じです。

息子さんのためにというのは、
当然の感情ではあるんですけど、

それよりも先に、
自分の人生をどうするのかということですね。

そのためには
自分の奥にある「自己無価値感」に気付いて、

これまでとは違う反応を
選択できるようになるのが大事です。

前提が変わっていくんです。

ダメな自分、価値がない、愛されない、
だからこうしなきゃいけない、
ということじゃなくて、

自由に選択できる中で、
どっちが自分の人生がより豊かで満ち足りたものになるために「役に立つか?」
冷静に選べるようになる。

そこで
冷静に自分の気持ちを相手に伝えた時、

例えば
「怒鳴られると怖いのでやめて欲しい」

などと言った時に、
旦那さんが激昂するような状態になるんであれば、
「逃げる」
ということですね。

それは、
「どっちが良いか悪いか」とか、
「正しいか間違いか」とか、
「旦那さんが治すべき」とか、

そういうことじゃなくて、
自分の身を守るために必要な行動です。

  • 相手に共感できない「サイコパス」
  • 自己愛性パーソナリティー障害、いわゆる「ナルシスト」
  • 目的のためには手段を選ばない「マキャベリスト」
  • 相手を傷つけることに喜びを感じる「サディスト」

こういった四つの心理特性を持った人たちが
世の中にいますので、
そういう人たちを根本的には変えることはできません。

この場合は、
一刻も早く実家に逃げて、
離婚するという選択がベストです。

そして、
しっかり養育費をもらってください。

ただ、
そこに至るには段階がありますので、

「迷いをスパッとなくせばいい、ということではない」

ということです。

回答は以上でございます。

かなり
根本的なことも申し上げましたので、

一回聞いて腑に落ちない場合は、
何回か聞いていただけると幸いです。

ありがとうございました。



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私自身、パワハラ、転職、離婚、メンタルダウンなど、様々な挫折や苦悩を経験してきました。

「自分はこの世に存在しない方がいいんじゃなかろうか」と絶望に打ちひしがれてとめどもなく涙を流したこともありました。

長年もがき苦しみどんどん人生が行き詰ってしまった末、「心理学」と出会い、人生が一転しました。

それまで、自己啓発や心理学っぽい情報を基に、良かれと思って頑張ってやっていたことが「逆効果」だったことに気付いたんです

そして、「真に効果的な方法」を知って実践しただけでガラリと変わってしまったんです。

それ以降、私は夢中でより深く心理学を学び、洗練した形でスキルや知識を提供できるようになりました。

以前の私のように苦しんでいる人たちの助けになれば、という思いで情報発信をしています。

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